JFE瀬戸内物流では鉄を作るのに必要な原料を搬送するベルトコンベアの下などの清掃業務(落原料回収)を請負っています。
それらの場所では、鉄を作るのに必要な原料である、石炭や鉄鉱石などが輸送中に落下し、ベルトコンベアなどの設備の下に堆積するという現象が起こります。落鉱が堆積し続けると、その落鉱が設備と接触し、ベルト切れや摩擦熱による火災などの事故につながる恐れがあります。
そのため、各種設備の機能を維持するべく、定期的な清掃作業が必要となります。
一般的な場所ではバックホウやダンプといった重機を使用して作業を行いますが、一部重機も入れないような低い場所(地表から0.8m~1.5m)では、スコップを使った人力作業や放水車による高圧水で押し出し、回収するという方法で作業を行っていました。
しかし、人力作業では作業負荷が高く、長時間の要員確保が難しいことや放水車等による高圧水での押出しでは、設備への汚泥跳ね返りによる汚染・破損のリスクがあったり、清掃に使用した水で側溝が埋まるなど環境問題への懸念がありました。
そこで、JFE瀬戸内物流では従来の小型重機では入れない場所でも作業が可能な車高の低いブルドーザー「低床ブル」を導入・改良を施し、人力作業の機械化を推進しています。