「働き方改革による業務効率化」に向けた取り組み

近年の日本社会における慢性的な労働人口の減少を受け、労働環境の改善を目的とし、各企業での”働き方改革”の推進が進んでいます。
JFE瀬戸内物流でも、現場業務の環境改善、作業の効率化を目的とし、業務効率をアップさせるべく、様々な取り組みに取り組んでいます。
業務効率化による収益力の強化、無駄な作業の省力化による労働環境の改善、作業の平準化によるルール遵守・安全性の向上を実現し、会社や社員にとって、より良い仕組みづくりを行っています。

「SVDS(車両ダイナミックコントロールシステム)によるバラ物輸送の効率化」

JFE瀬戸内物流では、バラ物と呼ばれるコークス、製鋼副原料、製銑・製鋼工程で発生するスラグ、製鋼・圧延工程で発生するスクラップなどをおよそ30tの積載量を誇る大型ダンプなどの車両を使って、製鉄所内の各工場へ輸送しています。
製鉄所内の敷地は広大なため、各工場間の移動時間を最短にし、輸送の効率化を図る必要があります。これまでの仕組みでは、各車両のドライバーが手書きで運搬業務の作業日報を作成し、その後手書きの日報を見てシステムに入力したり、各車両が現在どの場所にいるのか?どの車両が作業していて、待機しているのか?といった車両情報が把握できないため、多くの時間ロスが発生していました。
そこで、そういった課題を解消すべく、各車両にGPSアプリを導入した車載端末を搭載し、4つの衛星から位置情報及び時間データを収集、サーバーへ集約し、車両別の位置情報・待機時間等を製鉄所の地図上に表示させる「SVDS(車両ダイナミックコントロールシステム)」を構築しました。
このSVDSを利用した配車コントロールの仕組みにより、車両コントロール室内にあるパソコン上でリアルタイムに各車両の位置情報を把握する事が可能となり、以下の「効率化」と「安全面の向上」という大きなメリットが得られ、収益管理及び安全のレベルアップを両立させています。

効率化

  • 作業場所毎の待機時間把握
  • 非効率作業の特定
  • 効率化
  • 車輌のリアルタイムな位置情報の見える化
  • 配車コントロール精度向上及び作業負担軽減
  • 車輌ごとのリアルタイムな作業実績の記録
  • 作業日報の作成等、事務処理の軽減

安全面の向上

  • 走行ルート管理、待機車両把握
  • ルール遵守徹底・声掛け実施による安全レベル向上
  • SVDSによる作業管理強化
  • 効率化への意識向上、集中力と適度な緊張感の維持

「SVDS(車両ダイナミックコントロールシステム)追加機能開発」

現状のSVDS(車両ダイナミックコントロールシステム)では、客先から作業依頼を受けた後
以下作業においては、手作業による作業が存在し、作業の非効率が生じています。本プロジェクトは「人に“優しい仕組み”を創る」をコンセプトとして、使う人にとって「使いたくなる」、お客様にとって「納得できる」システム構築を目指し、これからも取り組んでまいります。

人に“優しい仕組み”を創る

課題①

出勤状況や車両確認などはハンド業務でExcelで調整している。

  • 配車計画
    (作業と車両の調整)
  • 各客先からの作業依頼書(ExcelやFAX)を元に、Excelで作成

課題②

作業員の配置などを紙ベースで調整し、札で管理している。

  • 要員配置
    (ドライバー等作業員の配置)
  • 壁掛けのボードの札で管理

システム化による解決策

「依頼受付・段取り」→「配車計画」→「要員配置・車両管制」業務をシステム化する事により属人的かつ手作業をなくし、バラ物業務の効率化・業務負荷低減を図る。

  • 依頼受付・段取り
    客先からの作業依頼をWeb上での登録にする。
    (開発検討中)
  • 配車計画
    作業員の出勤情報と車両情報を照会し、システム上で配車計画を立てる。
  • 要員配置・車両管制
    BigPadでの電子ボードを採用し、システム上で要員配置を管理可能とする。

変革への取り組み

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